茶栗鼠の映画評論 丹下左膳余話 百萬兩の壷

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丹下左膳余話 百萬兩の壷

茶栗鼠は、黒澤映画が好きですが、邦画がめっぽうの苦手な性質であります。
映画の番宣に、キャストがテレビに出て、出演映画を自画自賛するのは、ぺらぺらな気がしてしまいます。
7日間で地球を作った神様ぐらい、忙しく東奔西走された三谷さんは嫌いじゃないですが(作品も人柄も行動も)、その他は例外なく好きではありません。
 第一、脚本がまったく秀逸なのはないんですね。おきまりのパターン。新しい出来事に対して、挑んで、挫折して、ご都合主義で回復。日本映画のつまらなさっていうのは、半端じゃないですね。
 それで、1935年なんで、シーンの一部分が欠如していますが、それでも一切構いません。
 というか、1945年の映画は観た事がありますが、この作品が鑑賞記録で一番昔じゃないんでしょうか(45年は『錨をあげて』
 まぁ・・・、戦前ですしね。 
 実際、この話を聞いた時はびっくりしました。
 黒澤監督で慣れているのか、そんなに抵抗はなかったです。
 まぁ、35年の映画がいいなら、『マーターズ』的なホラー映画もいいんじゃ・・・。 あ、いやいや。冗談ですよ?
 
 ちなみに、この映画は『ブログDEロードショー』という企画に参加させていただいているので、その時に拝見したものです。
 ちなみにこれは、申告すればこんなブログの管理人でも参加できる企画ですので『映画鑑賞の記録』を管理なさっているmiriさんに仰ってください。
 別に、強制ではなく、茶栗鼠も時折、観ることができなかったり。
 それで二月は『忘却エンドロール』の宵乃さんに選んでいただき、この映画になったわけですね。
 まぁ、何度も思いますが、この企画に感謝ですね。
 宵乃さん、ありがとうございます。



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解説:  わずか28歳の若さで戦死してしまった早世の天才映画監督・山中貞雄の現存する3本のうちの1本。それまでチャンバラものとして人気のあった丹下左膳を主人公に、擬似家族が織り成すホームドラマ風人情喜劇が展開する。とある小藩に伝わるこけ猿の壺。実はこの壺に先祖が埋め隠した百万両のありかが示されていることが判明する。だが、壺は先日江戸の道場屋敷に婿入りした弟・源三郎が知らずに持って行ってしまっていた。やがて、その壺は道具屋を介して少年・安吉の金魚入れとなる……。(allcinema ONLINE)
 
 
 思ったのが、ヒューマニズム。
 それでいて、それでなかせようとしていない。
 上質なヒューマニズムの塊を、温かなホームコメディとして描いているわけですね。
 涙がでそうなシーンもあって、現在の邦画であれば、中盤のシーンでうじうじするところですね(ちょび安の父が死にそれを告げる際のシーンはいいですね。)
「おら、泣いた事が一遍もねぇ」
 というちょび安に、
「お前、泣いた事がないのか。それ本当か?」
「あ!一回だけ泣いた事ある」
「いつだ」
「おっかあが死んだ時」

 
 名シーンだなァと思います。
 それで、丹下左膳がうじうじしない。それでいて、弓矢の店主であるお藤が「それなら私が泣かしてやる」といって意気込み、次のシーンではかわいがっている。
 そのテンポのよさは飛びぬけて惚れさせていただきました。

 この温かな人間模様はもうないのかもしれません。 ていうか、思ったんですが。
 何だか、『ALWAYS三丁目の夕日』が、お涙頂戴物に思えてきました。
 ↑の作品はノスタルジーを描き、昭和という時代を懐かしむためだけにあるような作品に思えます。まぁ、↑の方が親近感は湧くのでしょうけど。別に、嫌いじゃないんですよ。でも、こっちの方が温かみがあるなぁって思いました。


 源三郎のキャラクターが愉快でいいですね。
 最初は、なんだこの人って思うかもしれませんが、最後でパッとシめてくれます。
 
 もうこの単純で明快なストーリーに惹かれるのはご覧になった方であれば、了解なさると思います。
 最後のハッピーエンド感と、その後にある幸せで温かな生活も安易に想像できて、人間が生きている映画だなぁと思いました。
 
 ちなみに、余談ですが、経済が発展すると経済のサービス化が進むといわれていますが、本作に出てくる店っていうのは「金魚屋」(釣る方)や「弓矢」という第三次産業が盛んに描かれています。
 これは江戸が非常に近代的である象徴にも思えますね。
 それと、その時代は封建的な「である」時代で、何を「する」かではなく、お侍さま「であるか」否かという時代であるわけで、源三郎も正装じゃないと外出しづらいようでしたね。
 また、神社に備え付けられている望遠鏡も、意外に移りましたねぇ。
 

「あんな汚い子に、飯なんか食わせるものですか!」(その後、食べさせます。そのテンポのよさにもひかれます)→にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへにほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
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テーマ : 映画祭
ジャンル : 映画

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こんにちは☆

素敵なレビューをありがとう~!

最後の部分、結構日本史がお得意?現役ですものね☆
早速、記録の記事にアップさせてもらいますネ。

あと、この企画はどなたさまも、誰にも申告しなくても
いつからでも参加出来る「お気楽な企画」なので、お友達を是非お誘いくださいね!

茶栗鼠君の主宰の時の事ですが・・・
3月の企画が終了したらご連絡差し上げます。

ご迷惑でなければ、前に教えて頂いた携帯アドレスに送信して良いですか?
パソコンの方が良かったら、そうしますから、遠慮なく仰って下さいね☆

では、もうすぐ春休み・・・でも受験生になるのですね!
体調第一、勉強第二、その次が映画かな?
応援してま~す♪

初めまして

初めまして、東京在住のNARCYと申します。
現在、映画サイトの勉強中です。検索しているうちにこちらに辿り付きました。
いろいろ参考にさせて頂きます。

最近、オムニバス映画のサイトを開きました。もしよろしければご覧頂き、感想などをお聞かせ下さい。

サイト名:オムニバス映画ワールド
http://web.me.com/omnibusworld

アクセスお待ちします。
宜しくお願いします。

邦画が苦手ということでしたが

気に入ってもらえて良かった!
わたしもちょっと前までは”邦画はちょっと・・・”と思っていたくちなので、この作品を知ったときの驚きを茶栗鼠さんと共有できたような気がして嬉しいです。

”ちょび安に父の死を告げようとする”シーン、いいですよねぇ。まったく無駄がなく、トントンっと進んでいくのに、ちゃんと登場人物が描かれていて魅力的です。最近の冗長な邦画はこれを見習って欲しい・・・。

>最後のハッピーエンド感と、その後にある幸せで温かな生活も安易に想像できて、人間が生きている映画だなぁと思いました。

そうそう、そうなんですよ。二回観た私よりわかってますね~(笑)
ちょび安たちがいつもの調子で仲良く暮らしているのが、目に浮かぶようです。

今回は忙しいなか参加していただき、ありがとうございました。その上、こんな素敵なレビューまで書いていただいて、本当に感謝です!
季節の変わり目なので、体調にはお気をつけください。これからも宜しくお願いしますね~。

No title

miriさん、コメントありがとうございます。
最後の部分は、「である」か「する」思想という事をちょうどやっているので、そう思ったんです。一応は、学生ですので・・。

「お気楽な企画」ですけれど、人知れずしてたら皆で見れないかなぁと思ったので、一応ということです。
三月の企画、楽しみです^^
代々木の春期講習の合間に見るつもりです。

まぁ、ぐずぐずですが、勉強第一になるかもですねぇ・・・(>_<)

そういうジャンル分けもありますね!

NARCYさん、コメントありがとうございます。
ありとあらゆるオムニバス映画を取りそろえていらっしゃるようで・・・・・。
自分も拝見した映画も結構あるので、気になる映画を確認しようと思います。

No title

宵乃さん、いい映画の紹介をありがとうございます。
邦画はかなり嫌いな性質ですが、この映画は好きです。
主に最近の邦画が嫌いなわけであって、昔のは好きって言うのはどこか悲しいですね(>_<)

>ちょび安たちがいつもの調子で仲良く暮らしているのが、目に浮かぶようです。
それが、今の邦画にはないかもしれないですね・・・・。
プロフィール

茶栗鼠

Author:茶栗鼠
洋画、海外テレビドラマ、猫について語るブログです。
1992年7月11日生まれ。九州男児。

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