茶栗鼠の映画評論
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エージェント・ウルトラ/American Ultra

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あらすじ

片田舎のコンビニでバイトをしているダメ青年マイク(ジェシー・アイゼンバーグ)は、一緒に住んでいる恋人フィービー(クリステン・スチュワート)とハワイ旅行に出て結婚を申し込もうと決意する。だが、出発前にパニック発作を起こして旅行は中止に。ある日、彼は店に乱入してきた暴漢たちを無意識のまま瞬殺してしまう。それを機に、マイクがCIAの極秘マインドトレーニング計画で育成されたエージェントであったことが判明。やがて計画の封印を進めるCIAから次々と刺客を放たれ、フィービーを誘拐されてしまうが……。

感想
よかった所:ジェシー・アイゼンバーグとクリステン・スチュワートのカップルが非常にいい。
        アメリカドラマオタクなら知っているコニー・ブリットンがでててうれしかったり。
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悪かった所:過去に訓練を受けていたという話だけで、一切の説明がない。
        超人的なパワーや工作員としてのスキルがいまいち分からない。
        終盤アクションシーンの複線はまったく意味がなく子供だましで、それを補足するセリフなども少ない。
        終盤のアクションシーンをホームセンターにするという使いまわされた手段にうんざり。

        
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何故、こんなに駄目だったのか?
理由1
主人公に魅力を一切感じない。
本作の主人公は、自分の過去の訓練を掘り起こされ、特殊能力を取り戻します。能力と訓練にほとんどの説明がない為、主人公は戸惑うものですが、終始戸惑っています。
冴えないダメダメスーパーの店員がなんと! という入り方は良かったものの、終盤まで戸惑ったり、困惑したり、怒ったり、自暴自棄になったり、ならなかったり。

理由2
実はとある人物が、過去の計画とやらにかかわっていたという衝撃の事実が、まったく意味がない!
そのことによって、その人物の攻撃力があがりアクションシーンが盛り上がったり、暗殺部隊との政治的な駆け引きもありません。観客としては、過去に関しての説明が極端に少ない為、その人物がなんでそこまで隠し続けたのかもぴんと来ず。

理由3
見飽きたユニークさのないアクション
ユーロコープのように見にくい早回しのアクションで、特殊部隊をただ「殴る」だけでノしていきます。
『ザ・レイド』みたいにしろとはいわないけれど、年齢規定R指定やPGが付くのは目に見えていたでしょ? それでなんて、殴る蹴る、もみ合うのアクションだけしかないわけ?
スプーンで刺すってのも、それ以降、面白くなくなっていた。

39点
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フォーカス:Focus

あらすじ:
人の<視点(フォーカス)>を自在に操ることで相手を手玉にとる超一流の詐欺師ニッキー(ウィル・スミス)。彼は30人もの詐欺師のプロを束ね、カジノ、高級ホテル、ストリート、フェスティバルと様々な場所で、チームプレイ、頭脳戦などあらゆる手段と華麗なる手裁きで大金を稼いでいた。だがある日、ニッキーは美しい女詐欺師ジェス(マーゴット・ロビー)と出会うことで、人生の計画が狂い始める。ジェスの懇願により、ニッキーは未熟な彼女をチームに入れ、プロの詐欺師として育てる。メキメキと上達する彼女とニッキーはやがて師弟関係を超えた関係となってしまう・・・だが、大きなヤマに勝った後、彼はジェスに大金を渡し、別れを告げ、忽然と彼女のもとを去る。数年後、ニッキーはブエノスアイレスのモーターレース会場に一世一代のプロジェクトを仕掛けていた。しかし、そこには見違えるようにゴージャスになったジェスが現れたのだ。かつて愛した女の登場で揺れ動くニッキー。大金がうごめくモーターレースの世界の光と影。果たして、このプロジェクトは成功するのか?彼女の真の目的は?そして、2人の運命は?騙すか、騙されるかの二択しかないこの世界で、最後に掴むものとは・・・!?
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オーシャンズシリーズに、ウィットに欠ける生ぬるいロマンスを混ぜた代物。
トリックもいきあたりばったりの、事流れ主義。
ヒューマニズムのない薄っぺらな人物造形も、時間の流れを緩くしたのかも。
音楽もソダーバーグもどきで、一流とは言えないだろう

じゃあ、百歩譲って、詐欺映画としては優秀だとします。

それでも人間性のない映画って、見る価値ありますか?
その痴情の縺れがかなり重要な要素なのにもかかわらず、前半後半にわて、その所為でテンポががっつり悪くなるのは如何なものだろうか。

見なくてもいいとは思いました。
ウィル・スミスの脚本選びは置いといて、これは映画全体のクオリティが低く、驚かざるを得ない。

10点。

Srar Wars EP7

『ジャック・ブラック~』は見たことがない名作だったのに、忙しくて、機会を逃してしまいました。
スターウォーズ フォースの覚醒 公式ポスター
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宵乃さん、コメントありがとうございます。
想馬涼生さん、AXNでずっとロストを見るのはつらかったと思います(笑) でも、DVDだともっとつらいです。
今年もよろしくお願いします。


てなわけで、茶栗鼠なりに、SWの新作、EP7を評論します。

結果として、
シリーズルーインナーとならず、正史を踏まえたファン必見の一作を3Dで作ったJJに脱帽。

それにBB-8が超かわいい。
うちの馬鹿な猫よりかわいい。
レイぐらいにかわいい。

ただ、難点が数か所。
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まず一つ。
『ザ・レイド』のキャストが出てるけれど、まったくアクションシーンがない!
エスニシティを大事にしていると思いきや、もはや20世紀の南部でアフリカンアメリカンが受けていたよう屈辱的な仕打ちを東南人にするのは如何なものだろう。
エイブラムス「アジアのアクション映画で人気なんだって? じゃあカメオぐらいで出してあげるよ。しょうがないなあ」
ってな感じの出演レベル。
全然楽しくない。
それなら、ジャッキーチェンだせよ。
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二つ目。
恋愛という要素が陳腐すぎる。
もうちょっと説明をくれよ! って思う。
茶栗鼠が会社で同じことをやったら、人材育成部の人と女の子とで面談が開かれるよ。って、実話じゃん(笑えない)

でもさ、それ以外は完璧にみんなを楽しませたんだから、茶栗鼠的な満足だと思いますよ。
しかもIMAX3Dでみたしね。

メイズ・ランナー

宵乃さんに誘われて、またブログDEロードショーに参加しております。
Fuckin miserable alchol adict の茶栗鼠です。

あらすじ
そびえ立つ壁や毎晩変化する構造を持つ謎の巨大迷路に月に1度、自分の名前以外何も覚えていないランナーが送り込まれてくる。やがて団結し始めた彼らは迷路の仕組みを調査し脱出法を見いだそうとするが、迷路の扉が閉まる夜までに帰還しないと命の保証はない。生き残りを懸け巨大迷路に隠された謎を解き明かそうとするランナーたちの運命は……。

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スタンリー・キューブリックが撮ったら面白かったでしょうね。
だって誰一人、死に方が若者向け。
10歳でも「きゃっ」て言わないレベル。
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そして男だけの村にかわいいお姉さんがやってきて、全員、揉み手&男扱い。
なんだペニスを切られたのかお前ら!
茶栗鼠なら去勢されても、もっとアグレッシブですよ!!!!
何の宣言かは私もわかりません!!!

確かに、人間模様は『LOST』レベルによく仕上がってる。ソープ・オペラ(昼メロ)みたいな感じで、見ていてもどかしい。
配役もいい。
謎のちりばめ方も『CUBE』みたい。

でも、どうやったって子供向け。

アジア人の演技もいまいち。
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どうやっても「にんたま乱太郎」と、「椿三十郎」ぐらいの隔たりがある。残念ながら、女性か、その子供が見て楽しむ映画だった。

45点

PS
ほんとうなら『マルホランド・ドライブ』を批評したかったけど、なんだかやめちゃいました。
友達に勧められすぎて、ハードルが高くなりすぎて、途中でやめました。
宵乃さん、お誘いありがとう。
高校生→大学生→社会人、となっても続けていきたいです。

キングスマン

映画は見ていたんだけれど、会社の登用試験が間近だったので、ブログはあげれませんでした

まぁ、先の件で処分として登用試験は受けられなかったけどネ!
(なのでブログを更新しております)

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あらすじ

ロンドンにある高級スーツ店「キングスマン」は、実はいかなる国の干渉も受けない屈指のエリートスパイ集団だった。ブリティッシュスーツを小粋に着こなす紳士ハリー(コリン・ファース)もその一人で、日々極秘任務の遂行に務めていた。そんなある日、仲間が何者かに暗殺され、彼は街で不良少年エグジー(タロン・エガートン)をスカウトする。

感想を言うとすれば、私的には好きな作品だった、という事です。
これが、良い映画、悪い映画となると、正直、よくわからない。
ただ、映画好きの男がずぎゃん!となる程、ツボを押さえてくれている。

良かった所
・どっかの国の王妃が性に対して大胆なロザムンド・パイク似だった。
・下手な家族ドラマや恋愛要素を省き、英国紳士と面白ガジェットの応酬は面白かった

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悪かった所
・R-15指定になるんだから、もう少し血が出てもいいのでは?
・冗談で「肩の荷を下ろせよ」という英語があり、それがかかった冗談があるのですが、字幕のせいで台無し。
・訓練シーンで強くなった感じがしない。
・アルティメットのシーンがもう少しあれば、主人公がもっと強くなるのに納得いった
・好きな人があまり出演してなかった。
ほかに特になし。

悪いところを結構書きましたが、それ以外にはほとんど完璧な作品です。
見る人を選ぶだろうけれど。

そしてやっぱりすごいなぁ、と思うのはコリン・ファースのアクションシーン。長回しするときに、若干、編集点が見えますが、それ以外は完璧なアクションに見えた。

90点
よかったです。
ただ残虐描写が嫌いな人はだめだろうね。
プロフィール

茶栗鼠

Author:茶栗鼠
洋画、海外テレビドラマ、猫について語るブログです。
1992年7月11日生まれ。九州男児。

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